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【葛城奈海の直球&曲球】 世界遺産・宗像で考える 海の未来はわれわれ自身にかかっている

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【葛城奈海の直球&曲球】
 世界遺産・宗像で考える 海の未来はわれわれ自身にかかっている

 「見えた!」。思わず歓声が上がる。灰白色の空と灰色の海を隔てる水平線上に鈍色の島影が確かに目に入った。

 福岡県宗像(むなかた)市の宗像大社から10キロ沖にある大島。そこから一直線上にさらに50キロ先にある沖ノ島は女人禁制で一生近づけない上、まれにしか見ることができないと聞いていただけに、感慨は大きい。

 本年7月に世界文化遺産に決定し、改めて脚光を浴びた「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群。その宗像で、毎年8月に3日間開催される宗像国際環境100人会議は今年で4回目を迎える。昨年から私も参加しているが、最大の特徴は、中日のフィールドワークだろう。昨年は県立水産高校の生徒の指導による竹漁礁作りに参加したが、今年は大島・沖津宮遥拝所での漂着ゴミ清掃に加わった。

 海風に吹かれながら遥拝を済ませて石浜に降り、作業開始。ペットボトルなどプラスチック系のゴミが多い。風化して細かくなったマイクロプラスチックで世界の海は「プラスチックのスープ」のようになっているという衝撃的な報告を受けただけに、そうなる前に回収せねばとの思いが募る。目の前の利便性に目を奪われ、われわれはなんの罪の意識もなく、よって立つ大地や海を汚し続けている。このしっぺ返しは必ず、来る。

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