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【正論】中国共産党は戦争を躊躇しない…今や戦争をする条件は満ちた 東京国際大学教授・村井友秀

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【正論】
中国共産党は戦争を躊躇しない…今や戦争をする条件は満ちた 東京国際大学教授・村井友秀

村井友秀・東京国際大学教授(寺河内美奈撮影) 村井友秀・東京国際大学教授(寺河内美奈撮影)

 中国は1949年の建国以後、朝鮮戦争、中印戦争、中ソ国境紛争、中越戦争、南沙海戦など主として国境の外で戦ってきた。現在も東シナ海や南シナ海で周辺国を威嚇している。中国共産党の戦争体質を検証する。

 ≪軍事力を使う5つの要因≫

 国際政治を見ると、(1)軍事政権(2)独裁政権(3)「構造的暴力」がある国(4)民族主義国家(5)戦争のコスト(都市化、対外依存度、少子化)が小さい国-は、軍事力を使って問題を解決しようとする傾向がある。

 軍事政権では軍人が政策を決める。軍人は戦争の専門家であり、戦争で問題を解決しようとしがちである。

 独裁政権は国民の支持ではなく軍隊や警察といった強制力によって支えられている。外敵が存在すれば、外敵から国民を守るという名目で軍事力を強化することができる。国民は自分たちを外敵から守る政権を支持するだろう。外敵が存在すれば、強制力の強化と国民の支持を同時に手に入れることができる。このため独裁政権は、外敵をつくる傾向がある。

 「構造的暴力」とは自然災害や伝染病、政治的弾圧などによって多数の死者が発生する状況をいう。戦争以外の原因で多数の死者が発生するような国では、多数の死者の発生を防ぐために戦争を避けるという思想は希薄になる。

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