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【正論】外貨枯渇で政権が長く持たない焦り 金正恩氏は短期戦に出てきた モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

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【正論】
外貨枯渇で政権が長く持たない焦り 金正恩氏は短期戦に出てきた モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力氏(森本幸一撮影) モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力氏(森本幸一撮影)

≪「持ち札」を全部切ってきた≫

 このままでは外貨不足により独裁統治が揺らぐことになるだろう。そこまで追い詰められたからこそ、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)と核実験という「持ち札」を全部切って、トランプ政権との談判に持ち込もうとしてきたと私は見ている。

 トランプ大統領は米国本土まで届く核ミサイルを持たせた大統領として、汚名を残すことは絶対に避けたいはずだ。対北経済封鎖措置を徹底し、それでも金正恩氏が核ミサイルを放棄しなければ、軍事行動、すなわち金正恩氏を除去する「斬首作戦」の準備を進めるはずだ。独裁者は命が危ないと判断したときだけ譲歩する。戦争直前までいけば北朝鮮は必ず中身のある協議に応じてくる(しかし、そこでも彼らはウソをつく)。

 日本は米国と足並みをそろえて対北圧力に全力を尽くしながら、最後の交渉で拉致被害者の全員帰国を要求しなければならない。いよいよ正念場である。われわれは9月17日に東京で拉致被害者を救う国民大集会を開き、核問題の嵐の中でも絶対に被害者を救うのだという、固い決意を発信する。(モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力 にしおかつとむ)

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