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【正論】外貨枯渇で政権が長く持たない焦り 金正恩氏は短期戦に出てきた モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

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【正論】
外貨枯渇で政権が長く持たない焦り 金正恩氏は短期戦に出てきた モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力氏(森本幸一撮影) モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力氏(森本幸一撮影)

 5月12日にはTBSも、北朝鮮が4月20日に核実験を行うと中国に通報し、中国は実験を強行すれば国境を封鎖すると警告したので延期された、と報じた。

 金正恩氏は中国との関係悪化を覚悟の上で3日の核実験に踏み切ったのだ。9日の建国記念日にロシアは祝電を送ったが、中国は送らなかったことは注目される。

 米国は国連安全保障理事会に、石油・天然ガス輸入禁止、衣料品輸出禁止、北朝鮮派遣労働者の雇用禁止-などを柱にした厳しい追加制裁案を提出した。

 多くの論者が北朝鮮へのこれまでの経済制裁は効果がなかったと主張してきた。それに対し、私は核ミサイル開発や金一家の贅沢(ぜいたく)な暮らし、独裁権力の維持などに使われている労働党39号室の統治資金を枯渇させれば、必ず金正恩氏は音を上げると反論してきた。

≪短期戦に出てきた金正恩氏≫

 その観点からすると、制裁に効果があったのはまず第1次安倍晋三政権以来、わが国が続けている「朝鮮総連に対する厳格な法執行」だ。それにより最盛期に年間18億ドル(約2千億円)送られていた外貨が途絶えた。次に李明博・朴槿恵大統領の2代にわたる韓国保守政権が段階的に実施した支援停止である。その結果、金大中・盧武鉉政権の10年間に実施された総額70億ドル相当の支援が消えた。

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