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【風を読む】人を殴ってはいけないが「それが必要な時もある」 論説副委員長・別府育郎

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【風を読む】
人を殴ってはいけないが「それが必要な時もある」 論説副委員長・別府育郎

 「俺、譜面を破いて帰ったこともある。あとで譜面をテープで止めてあって、子供たちが『先生、あの曲やりたいんですけど』と言いにきた。見違えるほど音が変わっていましたよ。こちらも命を張って教えないと。子供たちの感性は大人の100倍あるから、やる気になれば何でもできるんです」

 そういう人なのだった。

 たたいた男子生徒については「ドラムの才能がすごい。俺とは父と息子のような関係で、ほかの生徒には絶対に手を上げない」とも話している。

 文部科学省は運動部活動の指導指針の中で、信頼関係があれば体罰も許されるとの意識は認められないと断じている。

 だが、指弾を覚悟で殴るべき場面はあり得る。他者の音を聞かないジャズマンの存在が、日野さんにとっての「その場面」だったのだろう。日野さんの指導によるバンドも、才能豊かな男子生徒のドラムも、続けてほしいと願っている。

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