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【日曜に書く】皇室は「世界に誇ることができる制度」…碧い眼の神道学者が見た日本 論説委員・山上直子

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【日曜に書く】
皇室は「世界に誇ることができる制度」…碧い眼の神道学者が見た日本 論説委員・山上直子

 昭和3年11月、昭和天皇即位の御大典の折に「碧(あお)い眼(め)の高山彦九郎」と評された英国人がいた。神道学者のリチャード・ポンソンビ=フェーン博士(1878~1937年)。明治期に来日し、日本の文化や歴史に感銘を受けて研究者となり、神道と皇室に日本の神髄を見いだした英国貴族である。

 その日は、京都御所の建礼門での「列立奉拝」を許されたところ、平伏して見送ったことから江戸時代の尊皇家・高山になぞらえられた。

 没後80年の今年、京都・下鴨神社の資料館「秀穂舎(しゅうすいしゃ)」で初の回顧展が開かれている。

吉田茂も評価

 「日本人以上に日本人らしい方で、深く日本を理解しておられました。当時でも一般の人が読むのが難しかったかなや文献をスラスラと読まれたそうです」というのは、新木直安(なおおき)館長。展示されている写真や肖像画も和服姿で、白米や刺し身、日本酒などの和食を好み、日本人と同じ生活スタイルを通したという。寄贈された蔵書や研究成果、遺品など約50点が展示されている中で、床の間に飾られた吉田茂の書簡が目を引いた。

 「昭和28年から刊行された『ポンソンビ博士著作選集』の賛助者になることを頼まれて快諾、1巻目を100部予約して目黒の首相公邸に送ってほしいとの手紙です」と新木さん。駐英大使などを務めた吉田も高く評価していたことがわかる。

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