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【風を読む】「改革政党」とは死語なのか 論説委員長・石井聡

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「改革政党」とは死語なのか 論説委員長・石井聡

国会議事堂前を通る故羽田孜元首相のひつぎを乗せた車=8月30日 国会議事堂前を通る故羽田孜元首相のひつぎを乗せた車=8月30日

 民進党代表選のさなか、旧民主党の特別顧問などを務めた羽田孜元首相が死去した。24年前に自民党を出る前から、政治改革がトレードマークだった。

 政界引退後も、身をもって改革を体現してきたことがある。衆院で守り続けた議席を息子の雄一郎氏(参院議員)には譲らなかった。これには世襲を嫌った野田佳彦前首相の意向が、強く働いたともいわれる。

 だが、党の方針に構わず、身内による後継を押し通す政治家が少なくない中では、比較的潔い事例に数えられるだろう。

 正直なところ、今の民進党に与党と真っ向から政策を競い合う「受け皿」としての期待を抱くのは難しい。せめて、改革政党として政治家がわが身を律する情熱を、思い出してほしい。

 そう考えるのも、政治の世界では、浄化や倫理という言葉を改めて持ち出さねばならない不祥事が後を絶たないからだ。

 自民党の女性参院議員との交際が問題視された神戸市議会の自民会派議員が、政務活動費の不正使用をめぐり辞職した。

 印刷業者に市政報告を架空発注して、政活費を申請するという手口だ。口裏を合わせるよう、業者に依頼していた疑いも持たれている。700万円ともいわれる費用は返却すると説明しているが、かえって有権者の神経を逆なでしている。

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