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【産経抄】DNA鑑定の威力 9月5日

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【産経抄】
DNA鑑定の威力 9月5日

 英国中部の町レスターの警察幹部は、途方にくれていた。強姦(ごうかん)殺人事件の容疑者として、17歳の少年を逮捕した。少年は犯行を認めたものの、供述に矛盾が多すぎる。

 ▼そのとき思い出したのが、地元レスター大学のアレック・ジェフリーズ博士の研究成果を伝える新聞記事である。DNAの型によって個人を区別できる方法を発見したというのだ。早速博士に鑑定を依頼すると、被害者に残された体液と少年の型は一致せず、少年は釈放された。

 ▼警察はさらに地元住民の協力を得て数千人の血液サンプルを集め、ついに真犯人にたどり着く。1987年、DNA型鑑定によって初めて解決した事件とされている。その後、鑑定の精度は飛躍的に向上してきた。

 ▼茨城県美浦村で13年前、茨城大2年の女子学生が遺体で見つかった事件でも、DNA鑑定が大いに威力を発揮した。遺体の付着物のDNAの型とフィリピン国籍の男(35)のものが一致し、逮捕の決め手となった。今年6月には、昭和46年の「渋谷暴動」で指名手配されていた過激派・中核派の活動家の男が逮捕された。本人と特定できたのも、鑑定のおかげである。

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