産経ニュース

【産経抄】北朝鮮の核実験で「なるようになる」時代は終わった 9月4日

ニュース コラム

記事詳細

更新

【産経抄】
北朝鮮の核実験で「なるようになる」時代は終わった 9月4日

 「起こるべきことは必ず起こる」。1954年公開の映画「裸足(はだし)の伯爵夫人」のなかで、450年続いた伯爵家の家訓として語られるセリフである。裸足の踊り子マリアと運命的な出会いをする伯爵には、秘密があった。戦争で負傷し、性的不能に陥っていた。

 ▼フランス文学者の鹿島茂さんによれば、冒頭の家訓の意味は、「起こるべきことをしてはならない」である。だが、マリアの魅力に負けた伯爵は家訓に背いてマリアと婚約し、悲劇を招く(『悪の引用句辞典』中公新書)。

 ▼まさに「起こるべきこと」が起きてしまった。北朝鮮による6回目の核実験の強行である。北朝鮮の国営メディアは、大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水爆実験の「完全成功」を伝えていた。日本列島を越えるミサイル発射に続く暴挙である。金正恩・朝鮮労働党委員長は、国際社会による制裁をものともせず、核・ミサイル開発に突き進む決意を示した。

 ▼映画では家訓のセリフだけが、イタリア語で「ケ・サラ・サラ」と発音される。これをスペイン語に移し替えてできた歌が、世界的に大ヒットした「ケ・セラ・セラ」だった。

続きを読む

「ニュース」のランキング