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【日曜に書く】僕らは「野球暦」で育った 論説委員・鹿間孝一

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【日曜に書く】
僕らは「野球暦」で育った 論説委員・鹿間孝一

 早世したスポーツノンフィクション作家、山際淳司さんに「清原暦-個人史の中の座標軸」と題する一文がある。

 ◆甲子園の“怪物”

 山際さんは「ルーキー」という本の取材で、高校野球をやっていた若者たちに会った。そして一章を、あの「清原和博」と戦った高校球児たちのことを書くために割いた。

 「清原に打ち込まれたピッチャーがいる。その打球を、空を仰いで何度も見送った外野手もいる。そしてこのバッターを三球三振にうちとったことで知られるようになったピッチャーたち…。そこで行われたのはたかが野球の『ゲーム』でしかないのだが、興味深いのはそのゲームの一つひとつの場面がかれらの内的風景を構成するそれなりに重要な要素になっているように思われたことだった」

 現場で取材した昭和60(1985)年の夏の高校野球を思い出す。話題をさらったのは、連続5回の甲子園出場で最後の大会となる、PL学園(大阪)の清原和博内野手と桑田真澄投手の「KKコンビ」だった。

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