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【主張】防災の日 「今できること」の実行を

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【主張】
防災の日 「今できること」の実行を

 9月1日は「防災の日」である。

 地震、火山噴火、台風や豪雨による河川の氾濫や土砂崩れなど、東日本大震災以降の数年を振り返っただけでも、日本列島は度重なる自然災害に見舞われてきた。

 過去の災害に学び、国民一人一人が防災力の向上につとめたい。

 「今できること、やるべきことを先送りにしない」という強い意志を行政と住民が共有することが大切だ。一つの例として、94年前(大正12年)に起きた関東大震災の教訓と首都直下地震の火災対策を挙げよう。

 関東大震災は、マグニチュード(M)7・9の大地震と台風による強風が重なった複合災害である。プレート境界で発生する海溝型地震だが、震源が陸域に近いため直下型の要素を併せ持つ。死者は約10万5千人にのぼった。建物倒壊、津波、土砂災害の被害も甚大だが、強風で凶暴化した火災による焼死者が9万人を超える。

 都市の構造が大きく変化した現在も、火災対策の重要性は変わらない。首都直下地震の被害想定では、最悪のケースで死者2万3千人、火災による犠牲者は1万6千人にのぼる。

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