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【主張】国連安保理 「石油禁輸」をためらうな

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【主張】
国連安保理 「石油禁輸」をためらうな

北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、緊急会合を開いた国連安全保障理事会=29日午後(日本時間30日午前)、ロイター 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、緊急会合を開いた国連安全保障理事会=29日午後(日本時間30日午前)、ロイター

 北朝鮮が日本の上空を通過する中距離弾道ミサイルを発射したことについて、国連安全保障理事会が強く非難する議長声明を採択した。

 議長声明の採択には全会一致が求められ、採択されれば決議同様に公式記録として残る。報道声明よりも重みのある形で発射は容認しない決意を示した。迅速ともいえる対応も評価できる。

 声明は、北朝鮮のミサイルを「全ての国連加盟国への脅威」と批判した。日本の頭上を狙った北朝鮮に対し、世界が日本の側にあることを示すメッセージだ。

 ただし、追加制裁に関する文言は盛り込まれなかった。声明のみでは、北朝鮮の危険極まりない挑発行為を止められない。明確に打撃を与えるよう、さらなる制裁に踏み出すことが求められる。

 安保理は今月5日、北朝鮮による2回の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受けて、石炭や海産物の輸出の全面禁止などを含む追加制裁を決議した。だが、その警告は完全に無視された。

 北朝鮮は米領グアム周辺海域へのミサイル発射予告など恫喝(どうかつ)発言を繰り返し、日本越え発射の前にも、日本海に向けて短距離ミサイルを発射した。

 トランプ米大統領は「北朝鮮は近隣国や全ての国連加盟国を侮辱した」と語った。最大の侮辱を受けたのは安保理だろう。

 安保理の対北制裁は、核・ミサイル関連物資の禁輸に始まり、科学者への褒美になるとの理由でぜいたく品も禁じたものだった。

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