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【風を読む】夏の終わりに 論説副委員長・別府育郎

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夏の終わりに 論説副委員長・別府育郎

男子400メートルリレー決勝で3位になり日の丸を掲げる日本の選手たち=12日、ロンドン(ロイター) 男子400メートルリレー決勝で3位になり日の丸を掲げる日本の選手たち=12日、ロンドン(ロイター)

 眠い夏だった。世界水泳に世界陸上、プロゴルフでは松山英樹の活躍もあり、国内に居ながら、時差に悩まされ続けた。

 1949年、競泳の全米選手権で世界記録を連発した古橋広之進らの帰国に際し、マッカーサー元帥は「国際スポーツではよく国民の本性が現れる。日本は今後、重要な国際責任を果たすべきときに直面しても立派にやってのけるだろう」と述べた。そうであれば、2017年夏の国際スポーツは、日本の何を象徴したのだろう。

 例えば陸上の4×100メートルリレーの銅メダルである。サニブラウン・ハキームとケンブリッジ飛鳥が外れたことにより、決勝を走った日本の4人で世界陸上100メートルの個人種目に出場したのは多田修平だけだった。それでも世界の3位に食い込んだのは修練によるバトンパスの技術によるところが大きい。

 4選手の今季最高タイムの合計は40秒43。ここから決勝タイムの38秒04を引いた2秒39をバトンパスで稼いだ「利得タイム」という。

 リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得した際の2秒92には及ばないが、3年後の東京五輪に向けてさらなる改善の余地があるということだ。

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