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【産経抄】政務活動費の廃止しかない 8月29日

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【産経抄】
政務活動費の廃止しかない 8月29日

 八代目林家正蔵(彦六)師匠は、極端なまでにお金に淡泊かつ潔癖な人だった。たまたま同じ日に複数の仕事が来れば、一番ギャラの安いところへ出かける。高いところは、自分が行かなくても誰かが行ける、という理屈である。

 ▼長屋住まいの浅草からどこの寄席に通うのも、地下鉄の定期券を利用していた。ところが仕事以外では絶対に使わない。定期券は仕事をする人のために割引になっている。遊びに行くときに使うものではない、というのだ(『昭和の芸人千夜一夜』矢野誠一著)。

 ▼師匠の爪の垢(あか)を煎じて飲んでもらいたい。そう願わずにはいられない政治家が、世の中には多すぎる。その一人である橋本健神戸市議(37)が、議員辞職の意向を明らかにした。「一線は越えていません」。「週刊新潮」に自民党の今井絵理子参院議員(33)との不倫疑惑をすっぱ抜かれたときは、名(迷)セリフで何とか切り抜けた。

 ▼しかし二の矢となった、政務活動費の不正請求疑惑の報道に対しては、しどろもどろの釈明だった。720万円分の市政報告のチラシを発注したことになっている印刷業者は、市議に頼まれて架空の領収書を発行した事実を認めている。

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