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【主張】学力テスト10年 競争が向上につながった

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【主張】
学力テスト10年 競争が向上につながった

 公表された小中学校の全国学力テストの結果から言えるのは、この10年で学力底上げの傾向が定着したことである。

 全員参加とし、成績上位県に指導法を学ぶなど、競い合いの成果が表れた。さらなる授業改善に生かしてほしい。

 都道府県別の成績上位をみると、今回も秋田のほか福井や富山、石川の北陸3県が目立った。

 成績のよい県の取り組みが全国的に知られるようになったのも、順位が分かる学力テストの効用である。

 たとえば、「指導法は秋田に、学校経営は福井に学べ」といわれる。秋田は、経験豊富な指導主事が学校を回り授業の助言を行うなどしている。

 福井は、各校が校長のもと目標を明確にし、それに取り組む教員同士が声を掛け合い、チームワークが向上している。若手教員を育てようとする意識も高まる。

 学校教育の担い手は、団塊の世代の退職により世代交代が一気に進む。学力テストによる好循環は、他の教育委員会の参考になるだろう。

 他県に後れを取った要因を分析し、さらなる指導改善を競うことは、否定されるべきでない。

 文部科学省は市町村や学校別を含め、さらに成績上位の取り組みを紹介してもよかろう。実際には「競争をあおる」「序列化を招く」といった批判を恐れ、腰が引けているのは残念である。

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