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【産経抄】“死神”をなめてはいけない…金正恩氏も、民進党も 8月27日

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【産経抄】
“死神”をなめてはいけない…金正恩氏も、民進党も 8月27日

 すべての病人には死神(しにがみ)がついている、という。枕元にいるのはあの世からのお迎えで、手出しはタブー。足元にいれば一時の病で、追い払ってよい。「アジャラカモクレン…テケレッツのパ」。こう唱えて柏手(かしわで)を打て-とは落語『死神』である。

 ▼呪文を覚え医者を名乗る主人公の男に、富豪が「病を治してくれ」とせがむ。謝礼は千両箱、死神は枕元、男は食い詰め者で日々の暮らしも立たない。禁忌と知りつつ布団の四隅に力自慢の者を置き、死神が居眠りした隙に上下をくるり。呪文と柏手で追い払った。

 ▼いつの世も、その場しのぎで露命をつなぐ愚か者はいる。北朝鮮が26日、日本海に複数の短距離ミサイルを発射した。グアム沖への発射をちらつかせ、トランプ米大統領に「見たこともないようなことが北朝鮮で起きるだろう」とすごまれたのは、今月上旬である。

 ▼「死神」がにらみを利かせるグアムには撃てない。かといって米韓合同演習のさなかに黙っていては、独裁者の顔が立たぬ。金正恩朝鮮労働党委員長にそんな腹があったなら、死神もなめられたものである。呪文の使い道では落語の主人公よりはるかに拙劣だろう。

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