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【主張】テロとの戦い アフガンを放置できない

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【主張】
テロとの戦い アフガンを放置できない

 トランプ米大統領が、アフガニスタンにおける米軍の駐留継続を発表した。現在の8400人から4千人規模の増派が行われる見通しだ。

 アフガンの現状は、旧支配勢力タリバンが勢力を拡大し、過激組織「イスラム国」(IS)が侵入している。

 再び、テロの温床となる事態は避けなければならない。増派は妥当な判断である。

 トランプ氏は米軍のアフガン駐留について「金の無駄」と批判していた。だが、大統領になって同国の詳細を学び、話し合いを重ねてこの結論に至ったと語った。

 現実路線への転換を形にしたものとして歓迎したい。「米国第一」に凝り固まらず、自由貿易の推進や地球温暖化防止への取り組みなどでも、柔軟姿勢を取ることにひるまないでほしい。

 米国のアフガン派兵は、米中枢同時テロの2001年に始まり、17年目に入ったが、なお「出口」は見えない。

 国土のうち政府の支配が及ぶのは6割にとどまる。今年前半、テロや戦闘の巻き添えとなった民間人の死傷者は5千人を超え、5月末の首都カブールでの自爆テロでは150人以上が死亡した。

 各国はいま、さまざまな形でテロとの戦いを強いられている。

 シリア、イラクで劣勢に立たされたISは、東南アジアなどで新たな拠点構築を図り、フィリピン南部ミンダナオ島では今年5月以降、ISに忠誠を誓う武装組織と政府軍の間で、戦闘が繰り広げられている。

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