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【主張】大規模停電 暮らしの基盤を守り抜け

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【主張】
大規模停電 暮らしの基盤を守り抜け

停電になったため消えた、JR吹田駅近くの信号機=23日午前10時5分、大阪府吹田市 (安元雄太撮影) 停電になったため消えた、JR吹田駅近くの信号機=23日午前10時5分、大阪府吹田市 (安元雄太撮影)

 吹田市など大阪府北部で23日早朝に起きた大規模停電は、約3万4千戸に及び、完全復旧まで11時間以上かかった。

 信号が消えた交差点では警察官が交通整理にあたり、エレベーターに閉じ込められた人もいた。市役所、病院、商店、工場など広範囲に影響し、猛暑の日中にエアコンが使えなかったので、熱中症という二次被害の恐れもあった。

 関西電力には徹底した原因究明と再発防止を求めるとともに、電力の安定供給こそが現代社会の基盤であることを再認識したい。

 関電によると、地中に埋設された送電線に直径2センチの穴が見つかり、周囲に焦げた跡があった。漏電で損傷したとみられる。絶縁のためプラスチックでケーブルを覆っているが、劣化して地下水が浸透した可能性があるという。

 この送電線は平成7年に敷設され、来年中に取り換える予定だったという。6年ごとに定期点検を実施しており、昨年9月に行った目視による点検では「異常なし」と判断された。点検方法や交換時期を含め、メンテナンスに問題はなかったか、検証が必要だ。

 昨年10月には、埼玉県新座市にある東京電力の送電ケーブルを収める洞道で火災が発生し、東京都心部の約58万戸が一時停電した。これもケーブルの絶縁体が老朽化で破損したのが原因だった。

 昨年末に無電柱化推進法が成立したことで、主要な送電線だけでなく、各戸に配電する電線の地中化も順次、進むとみられる。

 今年2月には京都市の先斗町で着手されたように、主に景観上の観点から電柱をなくすのが狙いだが、台風や地震、落雷など自然災害による停電の防止にも効果があると期待される。

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