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【正論】どうしてこの期に及んで徴用工なのか 韓国よ、生死を賭した大事を前に「事の軽重」誤るな 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫

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【正論】
どうしてこの期に及んで徴用工なのか 韓国よ、生死を賭した大事を前に「事の軽重」誤るな 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫

韓国の文在寅大統領(共同) 韓国の文在寅大統領(共同)

≪問題を蒸し返す文大統領発言≫

 どうしてこの期に及んで、というのが、文在寅韓国大統領の元徴用工に関する発言を聞いて、多くの日本人が抱いた偽らざる疑念であろう。一触即発の半島に身をおいて自国の安全をどう確保するか、国家の生死を賭した大事を前に「事の軽重」の判断に狂いが生じていないか。

 一昨年末の日韓外相会談において慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」が両者間で合意された。日本側は合意に誠実に対応する一方、韓国側にはこれを守る意思が薄い。ソウル日本大使館前の慰安婦像の撤去に韓国政府は関心を示さず、釜山の日本総領事館前に像の新たな設置を許し、設置は全国的な規模で広がりつつある。

 日本側は1965年の日韓請求権・経済協力協定において両国間の賠償請求権は「完全かつ最終的に解決された」という原則を順守、慰安婦問題を含めすべての個人請求権問題は解決済みという態度を一貫させてきた。同時に、韓国の民意にも配慮し、「アジア女性基金」を95年に設置して「償い金」を、さらに一昨年の日韓合意に沿い10億円の拠出を閣議決定しすでに支払い済みである。しかし、文大統領はこの合意をよしとせず、日本に再交渉を要求しようという意向を貫き、合意過程の再検証を進めているという。

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