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【松浦肇の緯度経度】米国人が恐れるのは北朝鮮だけではない、自国の大統領にもだ

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【松浦肇の緯度経度】
米国人が恐れるのは北朝鮮だけではない、自国の大統領にもだ

 そこで元来は「地政学リスク」に鈍感な国民性なのだが、米本土に到達する核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成が現実味を帯びるとなると話は違う。

 日本に原爆が投下されてから72年を迎えたことで、米メディアは原爆に関する記事をインターネットに掲載したが、北朝鮮による核攻撃リスクを意識した読者コメントであふれかえっている。

 足元の慌てぶりは、1960年代に似ている。62年のキューバ危機では米本土が核ミサイルの射程圏内に入りそうになり、全米が恐怖に包まれた。

 中国も60年代から本格的に核開発を始めた。米国は当初、中国の開発力を過小評価したが、中国が中距離弾道ミサイル発射に成功すると、パニックに陥った。

 米国人が恐れるのは、北朝鮮だけではない。自国の大統領にもである。

 10日のニューヨークでは弁護士が集まって、憲法判例の勉強会が開かれたのだが、三権分立を議題にした部会では、「大統領権限の制限」が話し合われた。

 大統領は議会の承認や司法判断を経なくても、核攻撃を命じることができる。

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