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【マーライオンの目】ドゥテルテ氏はトランプ流を見習った!?

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【マーライオンの目】
ドゥテルテ氏はトランプ流を見習った!?

 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連閣僚会合が8日、マニラで終わった。メディア対応では、ティラーソン米国務長官の情報発信力不足が指摘された。曲がりなりにも地域の民主主義を後押ししてきた米国の退潮は、東南アジアにはびこった独裁体制の復活を許す口実にもなりかねない。

 議長国、フィリピン政府は春に続き今回も、ホテルに設置した会場にメディアを閉じ込め、メインの会議場には、会議の冒頭模様を撮影するカメラマンらに一時的な立ち入りのみを許可した。議長国がラオスだった昨年の会合までは、内外の記者は外相や首脳らが行き交う会場内の通路などで、制限はあったものの声を掛けたり表情を撮影したりすることが許された。

 フィリピンの地元記者によると、ドゥテルテ大統領が初めて参加した昨年の会合で暴言を吐き、オバマ前大統領に首脳会談を拒否され意気消沈した様子を報道されたことに懲りて、「自由取材制限を部下に指示した」という。米国はこれまで報道の自由の尊重を東南アジア諸国に説いて、フィリピンはその分野では「優等生」だった。ドゥテルテ氏は既存メディアを批判し、自分の主張を垂れ流すネットメディアを会見に引き入れている。トランプ米大統領を見習っているとしたら、とんだ皮肉だ。(吉村英輝)

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