産経ニュース

【正論・戦後72年に思う】「経験主義」との決別が国を変える それを乗り越えるのは政治主導だが… 千葉工業大学惑星探査研究センター所長・松井孝典

ニュース コラム

記事詳細

更新

【正論・戦後72年に思う】
「経験主義」との決別が国を変える それを乗り越えるのは政治主導だが… 千葉工業大学惑星探査研究センター所長・松井孝典

千葉工業大学惑星探査研究センター所長・松井孝典氏(伴龍二撮影)  千葉工業大学惑星探査研究センター所長・松井孝典氏(伴龍二撮影) 

≪宇宙なしに社会は成り立たない≫

 夏、ふと夜空を見上げ、われわれとは何か、どこへ行くのかという思いにとらわれる人も多いだろう。しかし今や宇宙はもっと身近な存在だ。

 準天頂衛星の3機目に続いて、年内にもう1機打ち上げられ、4機体制で本格的な運用が始まる。そうなると社会のインフラ整備も進み、宇宙なくしては成り立たない社会に近づいたことを実感するだろう。

 先月、ワシントンで開かれた国際宇宙ステーション(ISS)研究開発会議に出席したが、米国では宇宙はもっと身近だ。起業家イーロン・マスク氏のような民間人が火星への移住を構想し、その準備を進めている。

 これまで、ISSの利用の現状や将来について、米国での議論を直接聞く機会はなかったが、思いもかけず幅広い情報収集ができた。米航空宇宙局(NASA)の暫定長官や、宇宙関連議員らの基調講演に加えて、民間企業の代表の講演もあり、有人宇宙探査に期待する米国の雰囲気が感じられた。

 プログラムを見て最も期待したのは、イーロン・マスク氏の講演だ。しかし、実際には講演ではなく、NASAの有人プログラムマネジャーとの対談形式のトークで、話しぶりも内容も、カリスマ性を感じさせるものはなく、全くの期待外れだった。

続きを読む

「ニュース」のランキング