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【産経抄】科学者を不正から守る守護神はいないのか 8月3日

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【産経抄】
科学者を不正から守る守護神はいないのか 8月3日

 物理学のガリレオとニュートン、遺伝学のメンデル、進化論のダーウィン…。歴史に大きな足跡を残した天才科学者たちには、共通点がある。現代の観点からすれば、なんらかの研究不正を働いた可能性が高い。

 ▼たとえばメンデルは、エンドウ豆の実験データを操作したことがわかっている。「遺伝の法則」に合致するよう実験結果に手を加えたのは、意図的だったのか、無意識だったのか。メンデルの生データが残っていないので、確かめようがないという(『背信の科学者たち』ウイリアム・ブロード他著)。

 ▼偉大な先輩たちも手を染めているのだから、少しくらいはいいだろう。もちろんこんな理屈は、現代の科学の世界では通らない。東京大学によれば、分子細胞生物学研究所の渡辺嘉典教授らが発表した論文5本に、捏造(ねつぞう)と改竄(かいざん)の不正が見つかった。

 ▼実験をしていないのにグラフを作成し、画像に不適切な加工を行っていた。いずれの論文も世界的に著名な学術誌に掲載済みである。同じ研究所では、3年前にも、論文不正が発覚していた。

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