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【正論】感心しない陸幕のマスコミへの「リーク」、法順守への意識欠如 北朝鮮前に混乱している場合か 拓殖大学総長・森本敏

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【正論】
感心しない陸幕のマスコミへの「リーク」、法順守への意識欠如 北朝鮮前に混乱している場合か 拓殖大学総長・森本敏

森本敏・拓殖大学総長 森本敏・拓殖大学総長

 情報公開法を軽視した過ち 

 発端は南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊が、日報の中に2016年7月当時、南スーダン政府軍と反政府勢力の間におきた大規模な衝突を「戦闘」と表記したことに始まる。

 同年10月、ジャーナリストが日報に関する情報開示請求を行った。派遣部隊がこの状況を「戦闘」と表現したのは、現地の客観状況を自衛官の専門知識から見て一般的な意味で戦闘と表現したものであり、何の問題もない。

 日報は、派遣部隊が上級部隊である中央即応集団(CRF)司令官に対して提出する日々の報告(情勢、活動内容、後方分野の諸状況など)であり、1日平均70ページほどである。CRF司令部では、日報に基づく要点を司令官に提出した後、文書規則に基づき破棄することとなっていた。

 しかし、その後の混乱を作った根本原因は、CRF司令部で日報を開示すべきでないという意図が働いたことであろう。情報公開法に基づく行政文書の公開義務を軽視していたとしか思えない。あるいは、電子掲示板の内容を引き出して作った電子データは個人データで、行政文書でないという解釈で通せると考えたのであろうか。

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