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【産経抄】恋多き大女優 8月2日

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【産経抄】
恋多き大女優 8月2日

 フランス映画界を代表する女優、ジャンヌ・モローさんは若い頃、アメリカの雑誌から「不美人」と決めつけられた。「メーク担当者たちは、彼女の低すぎる鼻と大きすぎる口に手を焼いた」。評伝にはこんな記述もある。

 ▼ただ29歳のとき出会った、4歳下のルイ・マル監督の見方は違っていた。1958年に公開された『死刑台のエレベーター』で、モローさんは、恋人と共謀して夫を殺害するヒロインを演じた。ほとんどノーメークだった。評論家の川本三郎さんは、「この映画のカメラは、年上の女性を愛する若者の憧れの目になっている。彼女が美しく見えたのは、そのためだろう」と述べている(『美女ありき』)。

 ▼撮影中に2人は恋仲となった。映画は大ヒットして、モローさんは「ヌーベルバーグ(新しい波)」を代表する女優となる。私生活では2度の結婚のほか、いくつもの恋が取りざたされた。

 ▼「日本に初めて関心を持ったのは、60年代にピエール・カルダンから真珠のお土産をもらった時」「初来日は、1970年の大阪万博。その時は、フランソワ・トリュフォー監督と一緒だった」。平成2(1990)年に舞台公演のため来日したときの記者会見でも、かつて噂に上った相手の名前が次々に飛び出した。

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