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【日曜に書く】大阪万博誘致、オールジャパンで「でっかい三角」を描け 論説委員・山上直子 

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【日曜に書く】
大阪万博誘致、オールジャパンで「でっかい三角」を描け 論説委員・山上直子 

 「こんな小さな三角形では、ダメなんです。三角形のてっぺんに担ぐ人は、世界的な日本の一級人を選ぶ。そのためには、もっともっと、でっかい三角形を考えないと、いけないんですよ」(「関西経済人 ちょっと味な昔噺(むかしばなし)28集」佐藤一段著)

 昔の上司から届いた著書にあったエピソード。昭和40年代のことである。

 当時、関西経済連合会の副会長だった日向方斉さんは最初、両手の人さし指と親指でおむすびのような形を作ってみせ、次に、わざわざ立ち上がって両手で大きな三角形を描いたそうだ。東京五輪の成功を受け、注目されていた日本万国博覧会協会の会長人事の取材だった。

◆財界総理も動かす

 かつての「関西財界御三家」の一つ、住友金属工業の社長、会長を歴任した日向さんは、常に国家的スケールで物事を考えるところがあった。とかく私企業意識がまかり通る関西では、少しユニークな存在だったかもしれない-という。

 後にその“一級人”がわかった。日向さんの考えもあっただろう、当時の三木武夫通産相を動かし、経団連の石坂泰三会長の協会会長就任が決まったのだ。人呼んで「財界総理」。東京芝浦電気(現・東芝)の社長として再建に辣腕(らつわん)をふるい、その後、12年にわたって経団連会長を務めた人物である。

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