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【日本の未来を考える】EUとの経済連携協定の恩恵 韓国自動車メーカーへの不利も解消 学習院大教授・伊藤元重

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【日本の未来を考える】
EUとの経済連携協定の恩恵 韓国自動車メーカーへの不利も解消 学習院大教授・伊藤元重

伊東元重氏(野村成次撮影) 伊東元重氏(野村成次撮影)

 さて、貿易自由化は内と外の供給者の間の競争が激しくなるということと同時に、外と外の供給者の間の競争を刺激するという面があるのは日本の農産物輸入にも当てはまる。欧州からの豚肉やチーズの関税が引き下げられることで、国内の生産者への影響に注目が集まるが、実は米国や豪州などの生産者も日本とEUの経済連携協定の動向に敏感になっているのだ。米国の豚肉製品は日本の輸入市場で大きなシェアを持っているが、品質の優れた欧州の商品の輸入が増えれば、売り上げを落とすかもしれない。欧州のワインやチーズの日本への輸出が増えれば、豪州やニュージーランドの生産者は影響を受けるだろう。

 日本の消費者にとっては、海外勢同士の競争が激しくなれば、それだけその恩恵を受けることになる。外と外の競争の影響はそれだけにとどまらない。欧州の生産者に比べて不利になる米国やニュージーランドの生産者は、日本との経済連携協定を進めるような圧力を自国政府にかけることだろう。

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