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【産経抄】民主化の闘士を決して忘れやしまい 7月16日

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【産経抄】
民主化の闘士を決して忘れやしまい 7月16日

 ▼「08憲章」を改めて読んでみた。憲法改正。立法による民主。人権の保障。言論の自由。どれも人類固有の権利と民主主義の理念を説いた穏当な内容だが、権力者はアリを踏みつぶすように、躊躇(ちゅうちょ)なく自由の芽を摘み取る。一衣帯水の隣国で起きている現実である。

 ▼共産主義体制下の祖国で活動の場を失ったチェコ出身の作家、ミラン・クンデラの言葉にある。「権力に対する人間の闘いとは、忘却に対する記憶の闘いだ」と。敵は、価値観を共有し得ない体制であり、記憶の風化でもある。夏空に消えた荼毘(だび)の煙を忘却への一歩にはしまい。

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