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【主張】「ハーグ裁定」1年 南シナ海に世界の関心を

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【主張】
「ハーグ裁定」1年 南シナ海に世界の関心を

中国が軍事基地化する南シナ海のスービ(渚碧)礁(AP)。トランプ大統領は放置するのか 中国が軍事基地化する南シナ海のスービ(渚碧)礁(AP)。トランプ大統領は放置するのか

 ハーグの仲裁裁判所が、南シナ海で人工島を造成し、軍事拠点化を進める中国の行動が国際法に反するとの裁定を示してから1年がたった。

 だが、中国はこれを無視し、状況の改善は見られない。

 日本など多くの国が経済上、軍事上の海上交通路(シーレーン)とする南シナ海は、アジア太平洋地域の繁栄の基盤である。

 「アジアの地中海」とも呼ばれるこの海は、法の支配が行き届く「平和で自由な海」としておかなければならない。中国が力によってわがものにすることは、許されない。

 国連海洋法条約に基づく裁定により、「九段線」という根拠のないラインで南シナ海の大半は自分のものだと言い張る中国の立場は否定された。

 だが、中国は裁定を紙くずなどと呼び、既成事実を重ねながら国際社会が諦めるのを待っているかのようだ。

 北朝鮮の核・弾道ミサイル開発や中東の問題などに国際社会がより大きな関心を向けているのをよいことに、南シナ海で覇権を握る野心を変えようとしない。

 それは、世界の秩序を支える国際法が無視され、「力による現状変更」がまかり通ることだ。

 放置すれば、米国や日本など自由と民主主義の価値観を共有する国々が作り上げた国際ルールが、恣意(しい)的な「中国のルール」に置き換えられてしまう。

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