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【主張】宗像・沖ノ島 古代からの豊かさ次代へ

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【主張】
宗像・沖ノ島 古代からの豊かさ次代へ

福岡県宗像市の沖ノ島。手前の岩礁は(左から)小屋島、御門柱、天狗岩=3日 福岡県宗像市の沖ノ島。手前の岩礁は(左から)小屋島、御門柱、天狗岩=3日

 「神宿る島」の世界遺産登録が決まった。福岡県の沖ノ島のほか、本土の宗像大社辺津宮などの関連遺産群である。構成資産全てが認められたことを歓迎したい。

 古代祭祀(さいし)の遺跡がほぼ手つかずで残り、東アジアの交流の歴史を物語る貴重な遺産である。これを守ってきた歴史と文化に改めて理解を深め、次代に伝えていきたい。

 ポーランドで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で、構成資産8件の一括登録が決まった。

 今年5月の諮問機関の会議では沖ノ島と周辺の岩礁に絞られ、本土側の4件を除外するよう勧告されていた。あくまで一体であるとして登録を目指し、丁寧に説明を重ねた政府や福岡県など関係者の努力が実った。

 構成資産の中心で玄界灘に浮かぶ沖ノ島は、九州と朝鮮半島の間に位置する。

 4~9世紀に航海の安全を祈る国家的祭祀が行われた。古代祭祀遺跡のほか、指輪や銅鏡など宝物約8万点が残り「海の正倉院」とも呼ばれる。

 そうした沖ノ島の考古学的価値だけでなく、古代の遺産が継承されてきた歴史的、文化的背景を含め、認められた意義は大きい。

 沖ノ島(沖津宮)、中津宮、辺津宮の三宮を総称して宗像大社という。宗像大社は、天照大神の三柱の御子神をまつる。宗像三女神と呼ばれ、日本書紀に記され、あらゆる道を司(つかさど)る最も尊い神として崇敬を受けてきた。

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