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【正論】中韓を侮るな!日本にない危機感「国家的油断」が日本人の学力低下を招く 精神科医・国際医療福祉大学教授、和田秀樹

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【正論】
中韓を侮るな!日本にない危機感「国家的油断」が日本人の学力低下を招く 精神科医・国際医療福祉大学教授、和田秀樹

国際医療福祉大学教授・和田秀樹 国際医療福祉大学教授・和田秀樹

 最近になって自民党議員の不祥事が相次ぎ(特に「安倍晋三人気」の追い風に乗って当選した2回生議員が問題になっている)、加計学園問題では発言訂正が繰り返された。野党が頼りなく、与党内部にも敵がいない「安倍1強」と呼ばれる状況での「油断」という指摘があるが、心理学者の立場からも、その可能性は否定できない。

 しかし、私がそれ以上に油断していると思うのは、日本人の科学技術や学力について、国がほとんど危機感を持っていないことである。「ゆとり教育」を撤回したので、それで大丈夫だと思っている節がある。

 中国にかなわない科学の影響力

 この6月、文部科学省所管の科学技術振興機構の調査結果が発表された。

 他の論文に引用された回数から、影響力で上位10%の論文を発表した学者がどこの国に属するかの調査だが、それによると中国がコンピューター科学・数学、化学、材料科学、工学で世界トップに立ち、主要8分野のうち4分野が中国、残りの4分野はアメリカがトップになっているという。日本はほとんどの分野で5~6位に甘んじている。

 中国や韓国が「ひっくり返っても日本に勝てない」という楽観論はいまだに根強くある。経済については「悲観心理」が余計に不況を引き起こす側面があるので、楽観を抱くことにはある程度、意義もあろう。

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