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【主張】アマゾンの遅配 インフラ維持にも責任を

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【主張】
アマゾンの遅配 インフラ維持にも責任を

ネット通販大手アマゾン・コム(ロイター) ネット通販大手アマゾン・コム(ロイター)

 インターネット通販大手のアマゾンジャパンで、配送の遅れが生じている。顧客が指定した日時に荷物が届かない、未着なのに配達完了として処理された、といったトラブルが起きている。

 同社の配達を主に担ってきたヤマト運輸が「当日配送」の縮小を打ち出し、アマゾンは地域限定の配送事業者と提携を進めている。トラブルの原因は、これらの事業者にあるとみられている。

 便利できめ細かな配送サービスは、ヤマトに負うところが大きい。それを売り物に利用者を拡大してきた面もあるだけに、遅配などが続くようでは顧客の信頼を失い、不満を募らせよう。

 アマゾンは国内の売上高が1兆円を超える。宅配便全体の1割を、同社の荷物が占めるという。高品質のサービスを提供するためには、配達網を維持することにも重い責務を負う。それを忘れてもらっては困る。

 人手不足の中で宅配便の急増に直面するヤマトは、昼の配達時間指定や当日配送の見直しのほか、料金値上げなどで取扱量の抑制に乗り出している。現場で疲弊する配達員の長時間残業などを是正するためだという。

 アマゾンはヤマトに代え、「デリバリープロバイダ」と呼ぶ中小事業者への委託を進める。サービス維持を目指すといっても、入れ替わった事業者に簡単にこなせるものではなかろう。予定通りに届くのは、サービスの根幹であることは言うまでもない。

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