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【主張】増える老老介護 支援態勢の強化急ぎたい

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【主張】
増える老老介護 支援態勢の強化急ぎたい

 高齢者が高齢者をケアする「老老介護」の増加傾向が、改めて鮮明となっている。

 厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、要介護者、介護者ともに65歳以上というケースが55%近くを占めた。75歳以上同士では初めて3割を超えた。

 少子高齢化に伴い、高齢者の1人暮らしや夫婦2人だけの世帯は増え続けている。こうした世帯が介護を必要とする年齢に達してきている。

 食事や排泄(はいせつ)などのケアは、若い世代であっても体力的にきつい。小さな手助けや心配りが有効な場合もある。

 行政はもとより、民間サービスや地域において、さらに取り組めることはないだろうか。それぞれの立場において支援態勢の強化を急ぎたい。

 高齢の介護者には、自らも病気をかかえている人や、買い物や通院といった日常生活に手助けを必要とする人も少なくない。

 一日の大半を介護に費やすケースもある。精神的に追い詰められ虐待に走る例も後を絶たない。息抜きや介護の悩みを打ち明けられる場所の拡充が求められる。

 軽い認知症の人が、より重い認知症の配偶者を介護するという「認認介護」も珍しくなくなってきた。政府は市民サポーターを現在の880万人から1200万人に増やすことを計画している。こうした取り組みを一層加速させていくことも重要だ。

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