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【風を読む】将棋、勝負を支える基礎の基礎 論説副委員長・沢辺隆雄

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【風を読む】
将棋、勝負を支える基礎の基礎 論説副委員長・沢辺隆雄

藤井聡太四段(右)に勝利し連勝記録を止めた佐々木勇気五段=2日午後、東京都渋谷区(春名中撮影) 藤井聡太四段(右)に勝利し連勝記録を止めた佐々木勇気五段=2日午後、東京都渋谷区(春名中撮影)

 勝負の世界は厳しい、と言っても東京都議選ではない。時々遊びにくる巨人ファンのOBは「もう楽しみは大リーグ」と言い、現役の阪神ファンは後ろを気にする昨今、論説委員室の雑談の話題も将棋になりがち。

 藤井聡太四段は残念ながら30連勝を逃したが、いつタイトルを取るか興味は尽きない。テレビの解説などを通し、おやじギャグの豊川孝弘七段ら人気者が生まれ、盤外を含め棋士の魅力に対する認識を新たにした人も多いだろう。

 「将棋 初歩の基本」という初心者向けテキストがある。文化部在籍時、愛知県豊田市で行われた弊紙主催の棋聖戦の際、東海地区の将棋普及に尽くしてきた棋道師範の鬼頭孝生先生からいただいた。同氏が子供たちの指導など長年の経験をもとに著し、藤井四段の師匠としても知られる杉本昌隆七段が執筆に協力している。

 「将棋を基本から、きちんと学びたい」という人のために書かれた。六枚落ち、四枚落ちなどハンディをつけて先生(上級者)から学ぶ実際の指導に沿ったもので、「攻める前に守備を固める」「3手先を読むくせを」など、心構えを含めて分かりやすい。学ぶに従い、先生の「奇策」にどう対応するか、終盤戦で詰めるまでの「寄せのテクニック」、形勢を逆転する「魔法の指し方」といった項目もあり、大人も興味深い。

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