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【正木利和のスポーツ茶論】ゲームと勝負カン 勝負師に大事な「ひらめき」

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【正木利和のスポーツ茶論】
ゲームと勝負カン 勝負師に大事な「ひらめき」

 ちなみに、彼の場合、配球の読みなどのトレーニングというより、日本になれるための、いわばコミュニケーションツールとして楽しんでいたらしい。

 プロゴルフでは「ドン」と呼ばれた故杉原輝雄さんがそうだった。テレビ対局にもよく出た杉原さんだが実際、雨の日に試合が中断したり、スタートの待ち時間などができると、後輩の中村通選手らを「一丁、やろか」とつかまえ、クラブハウスのロビーで楽しそうに指している姿を見かけることが多かった。

 飛距離のある大きなゴルファーを相手に身長162センチの小男が戦うには、コースのレイアウトやコンディションを読み、自分の能力を考えながら、正確なショットを重ねて攻略するしかない。将棋はそのトレーニングになりそうだが…。

 「そんなんより、勝負のカンどころやね。ここは行くか、守るかいうね」

 機嫌が良さそうなとき、杉原さんにゴルフではなく将棋のことを聞くと、こんな答えがかえってきた。勝負師には「ひらめき」も大事だというわけである。

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 そんなことを思い出したのも先日、繁華街の麻雀(マージャン)荘で3人で麻雀を打つ、テレビでおなじみの強豪棋士たちを見かけたせいだろう。

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