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【主張】米韓首脳会談 対北の結束に懸念残した

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【主張】
米韓首脳会談 対北の結束に懸念残した

(左から)韓国の文在寅大統領とアメリカのトランプ大統領=6月30日、ホワイトハウス(AP) (左から)韓国の文在寅大統領とアメリカのトランプ大統領=6月30日、ホワイトハウス(AP)

 北朝鮮問題に対処するうえで不可欠な日米韓3カ国の結束に、揺らぎが生じている。

 最大の要因は、いうまでもなく「親北」とみられる文在寅韓国大統領の外交姿勢である。

 4日間にわたる文氏の訪米で、その懸念が払拭されるのかが注目されたが、そうならなかったのはきわめて残念だ。

 米韓首脳会談で、トランプ大統領は北朝鮮への厳しい制裁の必要性を主張したが、文氏は再三、対話の必要性を唱えた。

 北朝鮮と直接、対峙(たいじ)する米韓同盟にとり、このすれ違いは大きな支障となりかねない。それは日本にとっての危機でもある。深刻な状況と見るべきだ。

 文氏は北朝鮮の核・ミサイル開発について「韓米への最大の挑戦」とも口にした。だが、これは「親北」イメージをぬぐう方便のように映った。

 首脳会談を前に、トランプ政権は北朝鮮と違法な取引をしているとして、中国の銀行や企業への初制裁に踏み切った。中国の制裁への協力姿勢が不十分だと判断したからだ。

 だが、文氏は会談を通じ、対話再開への意欲についてトランプ氏の支持を取り付けたことを強調してみせた。ワシントンでの講演では、多くの韓国企業が北朝鮮との取引をビジネスチャンスととらえているなどと語った。

 対話再開には前提条件がある。そのことは両氏ともに認めているが、認識の差が大きすぎる。

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