産経ニュース

【産経抄】米国人大学生拘束事件で拉致解決に世界が取り組む機運は高まった 北朝鮮は日本の姿勢をじっと見ている 7月1日

ニュース コラム

記事詳細

更新

【産経抄】
米国人大学生拘束事件で拉致解決に世界が取り組む機運は高まった 北朝鮮は日本の姿勢をじっと見ている 7月1日

 人命に関わる問題に対し不謹慎だとの批判を承知で言えば、北朝鮮による日本人拉致事件の進展にとっては、大きなチャンスだと感じた。北朝鮮に約17カ月間も拘束され、昏睡(こんすい)状態で解放された米国人大学生、オットー・ワームビアさんが帰国後まもなく死亡した件である。

 ▼「親にとり、子供を失うほど悲惨なことはない」「わが政権の決意は深まった」。トランプ大統領はただちにこんな声明を発表した。米政府が29日、北朝鮮のマネーロンダリング(資金洗浄)に関与した中国の銀行を制裁対象に指定したことからも、「残虐な体制」(トランプ氏)への怒りがうかがえる。

 ▼安倍晋三首相は、各国首脳との会談などでは必ず拉致事件について訴え、協力を求めてきた。とはいえ、まだまだ日本を訪れる外国要人ですら「ほとんどは拉致事件について知らない」(外務省筋)。ワームビアさんの悲劇は、世界に拉致事件の恐ろしさと深刻さを広めるきっかけとなりえよう。

 ▼折しも米共和党有力議員2人がトランプ氏に書簡を送り、北朝鮮に拉致された疑いが濃い米国人、デービッド・スネドンさんの消息の本格調査開始を求めたという。拉致事件解決に世界が本腰を入れて取り組む機運は少しずつ高まっている。

続きを読む

「ニュース」のランキング