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【主張】モスル奪還 「IS後」安定に注力せよ

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【主張】
モスル奪還 「IS後」安定に注力せよ

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)のイラク最大拠点、モスルの奪還作戦で、イラクのアバディ首相が「ISという偽りの国家は終わった」と事実上の勝利宣言をした。

 2016年10月に始まった北部主要都市の奪還作戦は、米国など有志連合が空爆などでイラク軍を支援して行われた。クルド自治政府の治安部隊など、さまざまな武装勢力がこれに参加した。

 モスル制圧はこれらの連携のたまものであり、国際社会が目指すIS壊滅に向けた大きな一歩といえよう。ただし、アバディ氏が言うように、戦闘での勝利は「偽りの国家」としてのISに終わりをもたらすにすぎない。

 国際社会がイラク政府を支え、テロ集団が再び入ってこないよう、街の再建を急ぐべきだ。日本も何ができるかを考えたい。

 イラク軍は、IS支配の象徴だったイスラム教礼拝所ヌーリ・モスクを含め街の大半を制圧した。IS戦闘員の一部がなお住民を「人間の盾」に抗戦を続けているという。住民の安全を確保しつつ制圧を完了させる必要がある。

 ISの本質は、爆弾テロなどの無差別殺人や公開処刑をいとわず、暴力的過激主義を世界に蔓延(まんえん)させる危険な集団である。

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