産経ニュース

【主張】車いすと搭乗拒否 共生社会への好機にせよ

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
車いすと搭乗拒否 共生社会への好機にせよ

 鹿児島県奄美大島の奄美空港で、車いすの障害者の男性が格安航空会社(LCC)バニラ・エアの社員から「歩けないと乗れない」といわれ、階段式のタラップを腕ではって上った。

 ショッキングなニュースではあったが、バニラ側は男性に謝罪してアシストストレッチャー(座椅子型担架)の使用を始め、電動式の階段昇降機の導入も約束した。男性も、「対応が早く、改善できたのはよかった」と話しているという。

 国が目指す「共生社会」を実現させる過程で、このトラブルが好機となったと受け止めたい。障害者が障害を理由に社会参加ができない事例は、可能な限り、減らしていかなくてはならない。

 平成28年4月には「障害者差別解消法」が施行された。国連の「障害者の権利に関する条約」の締結に向けた国内法の整備の一環として制定したもので、同法は事業者に対し、「障害を理由として障害者でない者と不当な差別的取扱いをすることにより、障害者の権利利益を侵害してはならない」と明記している。

 法があるから守れというのではなく、これは社会を構成する者の常識であり、当然の責務であると認識したい。

 3年後には東京五輪・パラリンピックが開催される。奄美大島はさまざまな競技のキャンプ地としても有名だ。

続きを読む

「ニュース」のランキング