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【正論】近代「エリート神話」は崩壊した AI登場で教育は「意味」を教えればよい 筑波大学大学院教授・古田博司

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【正論】
近代「エリート神話」は崩壊した AI登場で教育は「意味」を教えればよい 筑波大学大学院教授・古田博司

 今回は社会評論をする。いま日本で何が起こっているかといえば、「勉強エリートの削減」「勉強エリートの転落」「秀才万能神話の崩壊」である。これらをもたらしたのは、彼らより万能なインターネットと人工知能(AI)の登場だ。

 秀才が単なる勉強エリートなことは、藤原正彦さんがきちんと定義してくれている。「受験勉強でも偏差値の高い者は、頭がよいというより勉強法が上手い。そういう者は誰に言われなくても、最も効果的な勉強法をとっている」(週刊新潮6月15日号)

≪大学教授の大量削減が始まった≫

 勉強エリートは、勉強も仕事も要領がよくて処理能力が高いのである。大学教授はその上澄みだから本当にすごい。私が大学で行政職の末端の長をしていたとき、予算の概算要求書を東大出に丸投げすると、なんと1日でやってしまった。そういう人たちが各官庁にゴロゴロいると思った方がよい。

 問題なのはかつて近代日本が途上国だったため、彼らを牽引(けんいん)役として大量に輩出してしまったことである。今は彼らを削減するのが時代の要請だ。そこで国立大学文系の組織や予算縮小で教員の削減が必要になった。首は切れないから、移籍したり定年したりして空いたポストは埋めない。うちの文系は150人、北海道大学は200人削減である。

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