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【野口健の直球&曲球】エジプトで言われた「オカモト!」 父は「日本はテロリスト野放しと思われている」と嘆いた

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【野口健の直球&曲球】
エジプトで言われた「オカモト!」 父は「日本はテロリスト野放しと思われている」と嘆いた

 賛否両論の意見が飛び交う中、共謀罪の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が成立。野党は「共謀罪だ!」と非難の声を上げ、政府・与党は「テロ等準備罪だ」と。ネーミングの問題よりも中身が大切だろうと感じていた。

 小学生の頃、外交官だった父の仕事の関係で、エジプトで過ごしていた。街で日本人だと分かると「オカモト!」とよく言われるので父に聞いたら「それは日本赤軍の岡本公三(容疑者)のことだよ」と。昭和47(1972)年、イスラエルのテルアビブ空港で銃乱射事件を起こし、26人を殺害したテロリストだ。

 日本人にとってテロとは「被害を受けるもの」と捉えがちだが、1970~80年代には日本人テロリストが海外で大暴れし、「被害を与えていた」のだ。ドバイ日航機ハイジャック事件、ハーグ事件、クアラルンプール事件、ダッカ日航機ハイジャック事件。日本赤軍によるローマの米・英国大使館爆破事件の時は、父が日本大使館に駐在しベネチア・サミットを担当していただけに記憶が鮮明に残っている。父は「日本は世界からテロリストを野放しにしている国と思われている」と嘆いていた。

 東京五輪で日本が世界から注目される分だけ日本はテロリストの標的にされるだろう。テロを未然に防ぐために、最も重要になってくるのは情報収集。そのためには独立した情報機関の立ち上げも検討すべきだ。

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