産経ニュース

【主張】重病の劉暁波氏 中国は即時解放を認めよ

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
重病の劉暁波氏 中国は即時解放を認めよ

 大国を自称する中国のこれが実態である。

 獄中でノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家、劉暁波氏が末期の肝臓がんと診断され、遼寧省の刑務所から省内の病院に移送された。

 家族は高度な治療が受けられる北京や外国への移送を希望したが、受け入れられなかった。

 夫人が「手術はできなくなった。放射線治療も化学療法もできない」と窮状を訴える映像が広がっている。

 米国務省やノーベル財団は劉氏の即時釈放を求めた。だが、中国外務省の報道官は「いかなる国も中国の内政にあれこれ口出しする権利はない」と拒絶した。

 全くわかっていないようだ。問われるのは、内政上の干渉にあたるか否かではなく、基本的人権に関することだ。中国は直ちに劉氏の釈放や出国を認めるべきだ。

 劉氏が民主派の知識人ら約300人と発表した「08憲章」は、自由、人権など人々が享受すべき普遍的価値を掲げている。共産党独裁の終結も挙げたことから、「国家政権転覆扇動罪」に問われたとみられる。

 劉氏を懲役11年の重刑に処したこと自体、人の尊厳を踏みにじった暴挙であり、一党独裁の異常性を改めて示している。

続きを読む

「ニュース」のランキング