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【国語逍遥】(86)清湖口敏 一旦緩急あれば 「文法の誤り」とは何ごとぞ

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【国語逍遥】
(86)清湖口敏 一旦緩急あれば 「文法の誤り」とは何ごとぞ

湯島天神の社殿。境内には、お蔦と主税の悲恋物語『婦系図』を著した泉鏡花の筆塚(下)もある=東京都文京区(筆者撮影) 湯島天神の社殿。境内には、お蔦と主税の悲恋物語『婦系図』を著した泉鏡花の筆塚(下)もある=東京都文京区(筆者撮影)

 たまの涼しい朝には家を出る時間を少し早め、湯島天神(東京都文京区)に寄り道してから出社することがある。日頃の運動不足の解消を兼ねた、ほんのささやかな「逍遥」である。

 ♪湯島通れば思い出す

 お蔦(つた)主税(ちから)の心意気

 境内を歩くと決まって口ずさみたくなるのが、子供時分からの聞き覚えの流行歌「湯島の白梅」だ。そしてこの一節を口ずさむたびに必ず想起されるのが、教育勅語に対する昨今のつまらぬ批判である。歌と勅語に何の関係があるのかは結末に譲るとして、まずはその批判の一端を。

 昭和23年に国会で失効宣言が採択されてから70年目の今年、教育勅語は予期せぬ“復活”をとげた。森友学園問題が発端となって、にわかに世間の関心を集めることになったのである。

 「憲法や教育基本法などに反しない形で教育に関する勅語を教材として用いることまでは否定されることではない」との答弁書が閣議決定されるや、一部のマスコミは「戦前の価値観に回帰しようとする動きの一環」(4月2日付朝日社説)などと反発した。

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