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【産経抄】小林麻央さんが生きた証し 多くの人の記憶に今も 6月25日

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【産経抄】
小林麻央さんが生きた証し 多くの人の記憶に今も 6月25日

小林麻央さん 小林麻央さん

 人が生きた証しとは何だろう。亡くなったフリーアナウンサーの小林麻央さんは、乳がんを発病した当初の本心をブログにつづっている。「誰にも知らせず、心配をかけず、見つからず…」。できるなら、息をひそめて静かな闘病生活を送りたい。

 ▼多くのがん患者に通じる願いに違いない。こうも書いている。「病気の陰に隠れようとして心や生活をさらに小さく狭いものに」した、と。病状を包むことなく公にしたのは、そんな自分と決別するためという。おかげで多くの人が「証し」に触れることができた。

 ▼病を抱える人は繊細で傷つきやすい。長期にわたる闘病は、家族らの支えや社会の理解があって初めて成り立つ。医療現場では「傾聴・共感・受容」が痛みをやわらげるという。読者が250万人を超えるブログは同じ境涯を抱える人にも良薬となったに違いない。

 ▼夫や2人の幼いわが子、周囲に向けるまなざしは優しさにあふれ、平易な言葉でつづる身辺雑記には温かい血が通っていた。明日という日が約束された「今日の次の日」ではないことに気づき、家族や大切な人と過ごす何げない時間を見つめ直した人も多いだろう。

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