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【オリンピズム】地方創生考(上)三条市 パラスポーツ支援、鍛冶技術活性へ氷上の戦い

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【オリンピズム】
地方創生考(上)三条市 パラスポーツ支援、鍛冶技術活性へ氷上の戦い

不安定なスレッジに乗って氷上で激しく競り合う選手たち=1998年1月、長野パラリンピックのプレ大会(斎藤良雄撮影) 不安定なスレッジに乗って氷上で激しく競り合う選手たち=1998年1月、長野パラリンピックのプレ大会(斎藤良雄撮影)

 「組織に間に入っていただき、選手と連携して、試作品を提供したことがキックオフとなった」。鍛冶技術の伝統を誇る新潟県三条市。市役所商工課の主任はこう感慨深げに語った。

 試作品とは、イスの下にスケートの刃が付いた「スレッジ」と呼ばれる器具のこと。冬季の障害者スポーツでこれを使ったアイスホッケーをアイススレッジホッケーという。来年の平昌パラリンピックで日本代表の活躍を支えることがにわかに課題となった。

 江戸時代から全国でも有数の鍛冶技術を有しながら、地域にもたらす利益はわずかでしかないことが長年の悩みだった。それを解消する大きな糸口となったのが、障害者スポーツ、いわゆる「パラスポーツ」への支援である。

 きっかけは「スポーツによる地方創生会議」と「日本財団パラリンピックサポートセンター」の2つの組織との出合い。「それだけいい鍛冶技術があるなら、スレッジをつくってみたら?」。そういう組織関係者の一言から始まった。2年前のことである。

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