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【主張】英保守党敗北 「安定」への歩み止めるな

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【主張】
英保守党敗北 「安定」への歩み止めるな

メイ英首相=6月11日(AP) メイ英首相=6月11日(AP)

 英国の総選挙は、メイ首相が自らの政治基盤を固めようと打って出たものの、与党保守党が下院の単独過半数を割り込む結果に終わった。

 敗戦後、メイ氏は「この国には安定が必要だ」と語り、政権運営に地域政党の協力を仰ぐなどの対応に追われている。

 英国は欧州連合(EU)離脱という困難な道のりに踏み出している。加えて、相次ぐ国内テロとの戦いの途上にある。選挙後も変わらぬ状況である。

 先進7カ国(G7)の一員で、国連安全保障理事会の常任理事国でもある。躍進した労働党も併せ、責任ある国の地位を保つという国益を見失うことがあってはなるまい。そのための安定こそ不可欠なものである。

 昨年6月の国民投票で、EUからの離脱を選択したことは、国際社会にも衝撃を与えた。政権に就いたメイ氏は、EU単一市場からも脱退する強硬離脱を掲げた。

 選挙戦では、社会保障政策でつまずいたため保守党への支持は低下し、メイ氏の指導者としての資質も問題視されはじめた。

 EU離脱をめぐる議論が十分、深まることがないまま、国民の厳しい政権批判が示された格好といえよう。

 選挙戦中、中部マンチェスターとロンドンでテロが相次いだ。テロ対策の「先進国」でのテロ頻発も、政権への信頼を損ねるものとなった可能性がある。

 英国の安定は、日本をはじめ自由と民主主義、法の支配といった普遍的価値観を共有する国々にとっても重要である。

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