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【主張】プルトニウム被曝 再稼働の機運に水差すな

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【主張】
プルトニウム被曝 再稼働の機運に水差すな

 福島事故以来、ようやく回復し始めた原子力発電の信頼性に影を落とす事態である。

 日本原子力研究開発機構(JAEA)の大洗研究開発センター(茨城県)で作業員がプルトニウムなどの粉末を浴びる事故が起きた。

 JAEAはわが国の原子力研究開発の頂点に立つ国立研究開発法人だが、その自覚があるのか。

 ずさんな管理に端を発した高速増殖炉「もんじゅ」の破綻に続き、またもや社会に不信の輪を広げたことの責任は極めて重い。

 当初の発表では、5人の作業員が被曝(ひばく)し、うち4人の肺からプルトニウムやアメリシウムが検出され、最多の作業員では2万2千ベクレルもの量とされた。

 ところが、JAEAの測定ミスの可能性が浮上してきた。専門の研究機関での再検査では、作業員の肺からプルトニウムは検出されなかったという。だとすればJAEAの能力が問われる二重のお粗末さだ。今回の事故の発生そのものから不用意ぶりが目立つ。

 そもそも、プルトニウムを収めた円筒形の金属容器の蓋は封入以来26年間、一度も開けられたことがなかった。

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