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【主張】10代サイバー犯 ホワイトハッカー育てよ

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【主張】
10代サイバー犯 ホワイトハッカー育てよ

 コンピューターの知識を悪用したサイバー犯罪で10代の摘発が目立っている。身代金要求型のコンピューターウイルスを自作した容疑で、14歳の中学3年男子生徒が逮捕された。

 「知名度を上げたかった」という動機にはあきれる。これは重大な犯罪であり、世の人に役立ててこその情報技術であると、教えなくてはならない。

 中学生が作成したのは「ランサム(身代金)ウエア」と呼ばれ、感染するとパソコンのデータが開けなくなり、復旧のために電子マネーを要求するウイルスだ。

 複数のソフトを組み合わせ「自分のパソコンで約3日で作った」という。悪質なウイルス作成の情報が、中学生でもネット上で容易に得られる現状に驚く。

 金銭的被害は確認されていないが、いたずらでは済まされない違法行為である。ランサムウエアが使われた例では、5月の世界的なサイバー攻撃で、各国の政府や医療機関などが深刻な被害を受けたことも記憶に新しい。

 逮捕容疑の「不正指令電磁的記録作成」は、サイバー犯罪摘発強化の流れの中で刑法が改正され、新設された。昨年には、成績などを管理する佐賀県の教育情報システムに侵入したとして17歳の少年が不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕された。警察庁によると、同容疑で摘発された10代は、年代別で全体の約3割にのぼる。

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