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【オリンピズム】1972札幌(18)「宮の森は記念碑があればいい。時代の移り変わりに沿っていかなくちゃ進まない。選手も育たない」

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【オリンピズム】
1972札幌(18)「宮の森は記念碑があればいい。時代の移り変わりに沿っていかなくちゃ進まない。選手も育たない」

札幌冬季五輪ジャンプ70メートル級でメダルを独占し、ジャンプ台を背に観客の祝福に応える「日の丸飛行隊」=昭和47年2月6日、札幌・宮の森ジャンプ競技場 札幌冬季五輪ジャンプ70メートル級でメダルを独占し、ジャンプ台を背に観客の祝福に応える「日の丸飛行隊」=昭和47年2月6日、札幌・宮の森ジャンプ競技場

 東京都知事の小池百合子が就任当初から、2020年東京五輪・パラリンピックに触れるときに、“免罪符”のように使う言葉がある。

 昨年9月、小池は都が整備する恒久施設について「大会後もレガシーとして残り、都民が誇りに思っていただけるよう、しっかりと造っていくべきだ」と話した。10月の都議会代表質問では、「よきレガシーを残すために、何としても大会を成功させたい」と述べた。

 主役であるはずの選手の強化よりも、費用や会場、デザインをめぐる騒動ばかりに注目が集まっている。諸問題を「レガシー(遺産)」のひと言で片付ける風潮を、1972(昭和47)年札幌冬季五輪日本選手団主将だったスピードスケートの鈴木恵一は「オレはあまり好きじゃないね。何でもレガシー、レガシーって」と吐き捨てた。

 開会式で旗手を務めたジャンプの益子峰行も「今、レガシーだとか言っているけど、選手の活躍なくしてレガシーはないからね。アスリート・ファーストって言ってるけど本当にそうなのかい?って。むしろ、東京五輪を契機に、経済的、政治的にたくらむやつがいすぎるんでしょ」と疑念を隠さない。

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