産経ニュース

【主張】大関高安の誕生 稀勢は治療専念の好機だ

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
大関高安の誕生 稀勢は治療専念の好機だ

大関昇進の伝達式を終え、兄弟子の横綱稀勢の里(左)と握手する高安=31日午前、東京都内のホテル 大関昇進の伝達式を終え、兄弟子の横綱稀勢の里(左)と握手する高安=31日午前、東京都内のホテル

 新たな時代の旗手として、大相撲を牽引(けんいん)してもらいたい。大関昇進を果たした高安である。日本出身力士では初となる平成生まれの大関に、期待が膨らむ。

 昇進伝達式で、高安は「大関の名に恥じぬよう正々堂々と精進します」と口上を述べた。質朴な人柄のにじみ出る口上に昔ながらの「お相撲さん」を見る好角家も多いだろう。

 けれん味のない突き押し相撲に一層の磨きをかけ、看板力士として息の長い活躍を望みたい。

 中学卒業後に角界入りした相撲一筋の経歴は田子ノ浦部屋の兄弟子、横綱稀勢の里と同じだ。稽古場で胸を借りてきた稀勢の里に追いつきたい一心で出世街道を駆け上がった努力の人である。

 周囲に世話を焼かせた下積み時代の挿話も、新大関がファンの共感を呼ぶゆえんではないか。平成17年の入門直後は脱走を重ね、その度に父が部屋に連れ戻した。父ががんを患っていることが分かってからは、「父が望む相撲で大成して喜んでもらいたい」と性根を据えたという。

 夏場所13日目に横綱日馬富士を破って昇進を確実にした際に「一つ親孝行ができた」と語った。今後も新たなしこ名ではなく、本名の「高安」で土俵に立つと明言している。家族の情愛の物語には教えられることも多い。

続きを読む

このニュースの写真

  • 大関高安の誕生 稀勢は治療専念の好機だ
  • 大関高安の誕生 稀勢は治療専念の好機だ
  • 大関高安の誕生 稀勢は治療専念の好機だ

「ニュース」のランキング